よしなしごと/2008-04-29
＜私＞関西フィルの定演に行く †
ゴールデンウイーク前半の最終日、というか、私には単に飛び石連休の飛び石でしかないのだけど、昭和の日の今日は毎年恒例の関西フィルの定期演奏会、ということで出かける。
とりあえず阪急で中津まで行ってそこから歩くというコースを試してみる。これまで大阪から歩いたり福島まで環状線で行ったりしていたのだが、中津から歩いてもたいして距離が変わらないようなので。
駅から降りてJRの大阪駅をバイパスする貨物線の線路沿いをとぼとぼと歩く。時間に少し余裕があったので景色を見ながら散歩状態だ。貨物線といっても、この線は特急とかも頻繁に通る。実際、歩いてる間に関西空港に行く「はるか」と和歌山の方に行く「くろしお」が横を駆け抜けていく。一方貨物用の機関車はのんびりムード、である。
道の反対側では、祝日も関係ない町工場が赤い炎の釜でガチャコーン、ガチャコーン、と何かを作っている。ガラスなんかな？
しばらく歩くとスカイビルにたどりついた。まだもう少し時間があったので、こちらも下だけだけど、見て回る。やはり高いなあ。五月の節句も近いということだろう、中空をこいのぼりが泳いでいた。風があったおかげで結構なびいている。
しばらくそこを歩き回って再度シンフォニーホールに向かう。途中、近々取り壊されてしまうという大阪タワーを眺めつつ、シンフォニーホールに到着。
というわけで、関西フィルの演奏会である。
関西フィルハーモニー管弦楽団：第201回定期演奏会 "時代の轟音"
今回は前半は若手ピアニストの関本昌平さんのピアノでモーツァルトのピアノ協奏曲第23番、そして休憩を挟んで、ショスタコーヴィチ交響曲第7番「レニングラード」というプログラム。もちろん指揮はサッチーこと藤岡幸夫さんである。
そういや、「レニングラード」は私が高校の吹奏楽部にいる時に先輩が吹奏楽用にアレンジしたスコアを持ってきて最初の部分だけ演奏したことがあったのだけど、その先輩が今は関西フィルのトロンボーンであったりする。微妙に感慨深かったりして。
いつもどおりのプレトークの後、演奏開始。
最初のピアノ協奏曲はとてもきれいな曲でしたねえ。関本さんのピアノも透明感のあるきれいな音でした。ほっとするような演奏でした。う〜、しかし、関本さんまだ23歳なんだねえ。まだまだこれからの活躍に期待できそうです。
休憩後の「レニングラード」はすごかったです。なにしろオーケストラがでかかった。金管が9本のホルンを中央にして、トランペット3本とトロンボーン3本のセットが左右に（つまり6本ずつ）。打楽器もティンパニを入れて6,7人いたような。すごいです。もちろん音もとてつもない迫力で。第１楽章の途中なんか、低音の「ガン、ガン、」という響きが来るときに通った工場の音を思い出してしまった。
ずっと聞いてて気がついたのは、同じ最強音の部分でも第１楽章はかなり荒々しい演奏だったのに対して、第４楽章の最後は大きいけど澄んだはりのある音で、ひょっとしたら指揮者の藤岡氏はそれを意図して強調して演奏したんじゃないかな？と思ってしまった。
第１楽章は侵略者が侵攻してくる音楽であることの粗暴さ、第４楽章は勝利の歌としての力強さを出すためにそういう演出をした？考え過ぎかもしれないけど。
もちろん中間の第２、３楽章もよかった。特に第３楽章はすっごくきれいでした。
演奏後に指揮者が演奏者を順々にたたせていくのだけど、今回は最初にバスーンだったのが、あ〜、なるほど、と思ってしまった。第１楽章のソロとかきれいでしたからねえ♪
てなわけで、音楽会を楽しんで、梅田に戻って初音と北斗で少し飲んだあと、帰ったのでした〜♪
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