よしなしごと/2009-07-20
＜自転車＞ツール・ド・フランスもあと1週間… †
ツール・ド・フランスの方、いよいよ佳境に入ってきました。
というか、昨日の第15ステージのコンタドールで総合優勝は決まり、と言ってしまいそうな感じではあるのですが。それくらい昨日のコンタドール、強かった。一気に総合リーダーにまで上がって、他の選手とタイム差をつけてしまいました。このままずるずるとシャンゼリゼまで行ってしまいそうな感じです。
2位アームストロング、4位クレーデンとアスタナの選手なのでコンタドールとは争わないでしょうから、今のところ総合争いに残っているのは1分46秒差で3位のウィギンス、2分26秒差で5位のアンディ・シュレック、2分51秒差で7位のニバリ、くらいまででしょうか（6位はマイヨジョーヌを失ったノチェンティーニ）。
一番可能性がありそうなのはアンディ・シュレックでしょうか。でも、タイムトライアルはあまり早くないので、山岳ステージで思い切り逃げ切らないと行けないことになります。ちょうど去年のラルプ・デュエズでのサストレのように。
ただ、今のコンタドールの力を考えれば、まともに争って逃げ切るのは無理かも。と考えると、どこかで早逃げを決めるしかないでしょう。としたら、明日のステージなどは可能性があるかもしれません。もしどこかのステージで大逃げを決められたら、逆転の総合優勝もあり得ます。アスタナが逃がさないとは思えないですが。
驚きなのは、ウィギンスですね。
これまでタイムトライアルのスペシャリストとしては有名だったのだけど、グランツールの総合でここまで良い成績を出しているのは初めてだったはず。このままがんばりきれればシャンゼリゼの表彰台もあり得るので、どうなるか期待です。
なにしろタイムトライアルは強いので、第18ステージで、万一コンタドールにトラブルでも起きて大きく遅れ、ウィギンスがステージ優勝、なんてことにでもなったら、そしてモン・ヴァントゥを登っても総合リーダーを守れてたりしたら、総合優勝も夢ではないかもしれません。そうなる可能性は相当低いですが…
この2人に比べるとニバリは山岳ではシュレックに、タイムトライアルではウィギンスに劣るので、シャンゼリゼの表彰台は厳しいでしょう。ただ、新人賞争いではシュレックと25秒差なので、こちらはわからないかもしれない。山岳で遅れた分タイムトライアルで取り戻せれば、シャンゼリゼでのマイヨブランはあり得るかもしれません。
まあ、そんな感じでいろいろ考えていくと、やはりコンタドールの総合優勝はかなり可能性が高いと言えるでしょうね。野次馬観戦者としては、誰が優勝するにしても、せめてもう一波乱あるとうれしいのですが。
フランス人でがんばってるのが、ルメヴェル。どちらかというと逃げを決めてステージ優勝するイメージだったルメヴェルですが、クレディ・アグリコルの解散でフランセーズデジュに移籍して、いきなりツール・ド・フランスで現在総合9位です。このまま行くと2006年のデッセル（総合7位）以来のフランス人でのベスト10入りも可能性が出てきました。
やはり「ツール・ド・フランス」ですから、フランス人の活躍には期待したいところです。
残念ながら、去年総合優勝のサストレや2年連続総合2位のエヴァンスあたりは、もう表彰台は厳しいそうですねえ。期待していたのでちょっと残念です。
日本人も結構良い仕事していますね。
昨日の山頂ゴールでは別府が57位に入る健闘を見せたし、新城はスプリンターなので、最後のグルペットでしょうから、なかなかの活躍だと言えるでしょう。共に完走して、だんだんシャンゼリゼが近くなってきました。まだツール・ド・フランスを完走した日本人はいません。今年、日本人がシャンゼリゼのパレードに参加するのを是非みたいものです。
もちろん、その前にもう一度、逃げに乗ったり、ゴール前で勝負する姿を見たいものです。まだ、シャンゼリゼの周回も残ってますし。
まあ、どちらにしても残りはあと1週間、6ステージ。
総合優勝はコンタドールで決まってしまうのか、それとも他の誰かが逆転できるのか、日本人の2人はシャンゼリゼまで生き残れるのか…、楽しみです♪
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