コンサートに行ったのだ！/2008-03-28
＜音楽＞03/28 関西フィルハーモニー管弦楽団第200回記念定期演奏会"魂の救済" †
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場所 ザ・シンフォニーホール
●出演
指揮： 飯守泰次郎
独唱： 緑川まり（ソプラノ）☆、三原剛（バリトン）★
●プログラム オール・ワーグナー・プログラム
◆楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より『第1幕への前奏曲』
Die Meistersinger von Nurnberg: Vorspiel zum I. Aufzug
◆歌劇「タンホイザー」より『夕星の歌』★
Die Tannhauser: Lied auf dem Abendstern
◆歌劇「ローエングリン」より『エルザの夢』☆、『エルザの大聖堂への行列』、『第3幕への前奏曲』
Lohengrin: "Elsas Traum", "Feierlicher Zug zum Munster", "Vorspiel zum III. Aufzug"
◆「ニーベルングの指環」より
Der Ring des Nibelungen
楽劇「ラインの黄金」より『ヴァルハラ城への神々の入場』
Das Rheingold: Einzug der Gotter in Walhall"
楽劇「ワルキューレ」より『ワルキューレの騎行』、『ヴォータンの別れと魔の炎の音楽』★
Die Walkure: "Walkurenritt", "Wotans Abschied und Feuerzauber"
楽劇「神々の黄昏」より『ジークフリートの葬送行進曲』『ブリュンヒルデの自己犠牲と終曲』☆
Gotterdammerung: "Trauermarsch; Siegfried's Tod", "Brunnhildes Schlussgesang"
ということで、久々に関西フィルのコンサートに。
実は1月31日にあった第199回定期演奏会もチケットを買ってあったのですが、ちょうどその日は出張がどうなるかわからんということでチケットを人に譲ってしまい、聞きに行くことができなかったので、久々の定期演奏会ということになります。
しかも今回はちょうど第200回記念定期演奏会ということで、さらに指揮者の飯守氏得意のワーグナーばかりで固めたコンサートということで、期待一杯で聞きに行ったのでした。
まずコンサートホールに入ってびっくり。舞台左奥に柱が4本立っている。いや、柱じゃなくてハープなんですが、4本もあるのはなかなか見れないですね〜。全曲やるともっといるようですが。いつものようにあったプレトークでも事務局長の西濱氏が言ってたのですが、お金がかかってます。
さらに右奥にはワーグナーチューバが♪期待が高まります。
さらにプログラムを見ると、エキストラが多い。エキストラだけで小オーケストラが１つ出来てしまいそう。逆に言うと、今回のコンサートはそれくらい大規模な編成ということになります。
そういや、今回のプログラムは普段よりも豪勢な感じで、しかも第1回（ヴィエール室内合奏団のころ）からの指揮者、独奏者と演奏曲目が入っているという、いかにも200回記念演奏会という感じです。
座席の方も補助席まで出るくらいに満員です。
前半は「ニュルンベルクのマイスタージンガー」の前奏曲と「ローエングリン」第３幕への前奏曲というにぎやかで華やかな2つの前奏曲の間にロマンティックなメロディを3曲挟んだわかりやすいプログラム。だいたい曲ごとに編成も入れ替えながらの演奏です。
両前奏曲は曲自体も勢いのある曲なのですが、大変迫力ある演奏ですばらしかった。特に「マイスタジンガー」などは結構対位法的な動きがあったりするのですが、きれいに浮き出てくるような感じの演奏でした。
中の3曲のうち、『夕星の歌』はバリトンの三原剛が、『エルザの夢』は緑川まりが白いドレスを着て登場、どちらもすばらしい美声を聞かせて後半への期待を高めてくれます。
休憩の後は後半。こちらはワーグナーの大作「ニーベルングの指環」から5曲を抜粋して演奏。前半の明るい＋ロマンティックな構成に対して、こちらは複雑な物語のような音楽が続きます。
オーケストラも前半と違って全員登場、ホルンは8本、ティンパニも2セット、ハープは4台。ということでで舞台がものすごく狭くなっています。
そんな大編成のオーケストラによる「ニーベルングの指環」はものすごい迫力でした。『ヴァルハラ城への神々の入場』に始まって『ブリュンヒルデの自己犠牲と終曲』で終わるこのコンサートの選曲もおそらくこの楽劇の概観を思わせる曲を選んでいるような感じで、飯守氏の「ニーベルングの指環」に対する思いを感じさせるものでした。
最後はこの巨大な楽劇の終曲を見事に決めて演奏終了。オーケストラの団員が引き上げるまで拍手が鳴り止まない、すばらしい演奏会でした♪
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