自転車な話/2008-05-13

Last-modified: 2008-05-14 (水) 01:31:38 (5823d)

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＜ジロ・デ・イタリア＞第４ステージ、ヤッタ～、ヤッタ～、カヴェンディッシュ！ †

ジロ・デ・イタリア公式ページ

第４ステージは場所をイタリア本土に移して、ピッツォ・カラブロからカタンツァーロ・ルンゴマーレまでの183Km。前半に3級山岳ポイントがあるが、後半は山岳ポイントはない。ただし、残り25kmのあたりから山岳ポイントのつかないちょっとした丘がある。こういう丘が意外と勝負の分かれ目になったりするのだが…。天気が時々雨が降っているのも今年のジロも落車が多いだけに今日も落車がちょっと気がかり。

レースは序盤からヴェルブルッヘ（コフィディス）の単独の逃げが決まる。ヴェルブルッヘ、かつてジロのプロローグで時速58km超のスピードでステージ優勝したことがあるのだが、こういう単独の逃げも得意だ。ただし、身体が大きい分、登りはあまり得意ではなさそう…
中盤ヴェルブルッヘの逃げは最大10分を越える。一旦縮まりかけたものの再び広がり、残り50kmを切って10分をキープ。逃げ切れそうな勢いに見えた。ヴェルブルッヘの総合成績が18:54遅れということもあり、このまま逃がすのかと思ってしまった。
しかし終盤に来て、ヴェルブルッヘ、一気に失速、一方後ろの集団はすさまじい勢いでヴェルブルッヘを追いかけ始めた。こうなるとヴェルブルッヘ、厳しい。一気に差が詰まり、丘を登っている最中の残り20kmを切ったところで集団に吸収されてしまった。

この後、ベッティーニ（クイックステップ）が飛び出したりしたのだが、結局逃げ切れずに最後は集団でゴール前に迫る。
LPRやリクイガス、ハイロード、ランプレなどが引くが、ゴール直前残り1kmではやはりミルラムトレインだ。しかも4人、そしてその一番後ろにツァベル（ミルラム）。彼をマークするように左にベンナーティ（リクイガス）、そして右にはマルティン（ハイロード）の後ろからカヴェンディッシュ（ハイロード）があがっていく。その後ろにはフェルスター（ゲロルシュタイナー）、バザイエフ（アスタナ）、ベッティーニ（クイックステップ）、マキュワン（サイレンス・ロット）らが続く。
マキュワンの後ろにいたナイエンス（コフィディス）が突如激しくふらついて横にコースアウト、転倒する。その左ではダッラントニア（CSFグループナヴィガーレ）らがもんどり打って倒れる。激しい落車だ。これでゴール前は10人ほどの争いになった。

ミルラムトレインは最終の発射台、ヴェーロがツァベルを引き連れて先頭を走る。しかし今ひとつペースが上がらない。ヴェーロの後ろからツァベルが加速、しかし、そのツァベルの左からベンナーティが飛び出す。ツァベルの前を横切って一気に前に。今日もベンナーティ、なのか？
しかし、その横からカヴェンディッシュ、ベンナーティの左に飛び出して並びかける。スピードはカヴェンディッシュだ。一気にベンナーティの前に出る。フェルスターもさらに左から追い上げるが追いつかない。このままカヴェンディッシュ、先頭でゴールラインを通過。両手を挙げて「ヤッタ～」、両手の人差し指で天を差して「ヤッタ～」、そして両手を振り回して「ヤッタ～、ヤッタ～」とゴール。ジロ、そしてグランツールでの初勝利を飾った。2位はフェルスター、ベンナーティは3位に終わってしまった。

マーク・カヴェンディッシュ公式ページ

集団ゴールと言うことで総合上位は変動なし。総合リーダーは今日もペッリゾッティ（リクイガス）、そして総合2位にヴァンデヴェルデ（スリップストリーム）、総合3位はディルーカ（LPR）となっている。
総合ポイント賞のベンナーティ、総合山岳賞のセッラ（CSFグループナヴィガーレ）、総合新人賞のポッソーニ（ハイロード）も変わりなしとなっている。

しかしヴェルブルッヘ、途中ほんとに逃げ切れるかと思ったんですけどねえ。やはり登りにはあまり強くないのね～。ツールで勝ったときも確か最後の登りをへろへろになって逃げていたのを思い出しました（汗）
明日の第5ステージもアップダウンが多くて、しかも最後200mはやはり登りらしい。第２ステージみたいなレースになるんだろうか…、楽しみです♪

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