自転車な話/2008-05-20
＜ジロ・デ・イタリア＞第10ステージ、今年も山岳TTはブルセギン！ †
ジロ・デ・イタリア公式ページ
ジロ・デ・イタリア第10ステージは、ペザーロからウルビーノまでの39,4Kmの個人タイムトライアル。ゴールのウルビーノはユネスコ世界遺産に指定されている城郭都市。そして、ゴールに向かって結構登った後、ゴール前500mからは最大斜度14%の石畳の道幅の狭い坂。厳しい。そして今日は途中から雨になり、その厳しさが増した感じ。
それにしても、ウルビーノの街が何度もヘリコプターからの映像で出てくるのだけど、ほんとに美しい街です。しかもまたまた世界遺産だし。イタリアってほんとに至る所世界遺産だなあ…
今日のレースは調子のいい選手と調子の悪い選手の明暗がくっきり出た感じ。タイムトライアルだからそうではあるんですけどね。
総合順位の逆順でスタートしていく今日のタイムトライアル、後半に入ってピノッティ（ハイロード）が57分17秒という好タイムで暫定1位に躍り出る。この後、メンショフ（ラボバンク）、ライプハイマー（アスタナ）、シモーニ（セッラメンティPVC）もいいタイムを出すがピノッティには及ばず。特にタイムトライアルが苦手と思ってたシモーニがいいタイムということは、今年は調子がいい？
しかし、シモーニの2人後から出走した去年のジロでも山岳タイムトライアルで優勝したブルセギン（ランプレ）がピノッティのタイムを36秒上回る56分41秒でゴール。暫定1位を奪ってしまう。
このブルセギンのタイムを途中上回るタイムで今日の優勝候補No.1とも言えるクレーデン（アスタナ）が走る。ひょっとしたら？とも思われたのだけど、後半失速、最後はブルセギンに20秒遅れてしまった。この後出走したサヴォルデッリ（LPRブレイクス）も好タイムでゴール前に迫るが、残り250mでチェーンを外してしまい、自転車を交換して走る羽目に。もし、そんなトラブルがなかったら、ピノッティよりはいいタイムだったかも…
さらに目を瞠る走りを見せたのがコンタドール（アスタナ）。なんでも腕を骨折しているという話なんだが、そんなの嘘でしょ？といいたくなるようなすばらしい走り。32.2kmの第3チェックポイントでは暫定1位のブルセギンを10秒上回るトップタイムで通過、すごい。
しかし、ゴール前、彼の来る少し前から降り始めた雨で路面がスリッピーに。それでもコンタドール、必死に登るが、ブルセギンのタイムに8秒及ばず、暫定2位に。もし雨が降ってなかったら…、ですね。
でも、このあたりの選手はみんな好調な選手、なのでしょう。
一方、この後走った、リッコ（サウニエルデュバル）とディルーカ（LPRブレイクス）は不調。コンタドールに追い抜かれてしまったペッリゾッティ（リクイガス）の3人がほぼ同じ2分ちょいのタイム。総合順位を落としてしまった。この2人は調子の悪い組、ですねえ。
そして残り3人も明暗が。総合3位のボシージョ（LPRブレイクス）と総合リーダーのヴィスコンティ（クイックステップ）は快調なのだが、総合2位のルス（ゲロルシュタイナー）は不調だった。
ボシージョとヴィスコンティはブルセギンから1分ちょいの遅れでゴールしたのに対して、ルスは4分2秒遅れ。途中、ヴィスコンティがルスを抜いていく場面も。ルス、屈辱だったろうなあ。
というわけで、最後のルスがゴールして順位が確定。
ステージ優勝は今年も山岳TTを制したブルセギン。ステージ2位は8秒遅れで骨折？のコンタドール。3位には20秒遅れでクレーデンが入った。アスタナが2位、3位と好調ぶりを見せた感じ。
総合リーダーはヴィスコンティが快調な走りでマリアローザをキープ。ルスは総合2位にとどまったが、タイム差が34秒から3分31秒に広がった。総合3位はボシージョ。
総合ポイント賞のベンナーティ（リクイガス）、総合山岳賞のセッラ（CSFグループナヴィガーレ）、総合新人賞のヴィスコンティは変わらず。
そして今日の成績で総合4位にはコンタドール、総合6位にはクレーデンがあがってきた。逆に昨日までの4位のディルーカは総合10位に、5位だったリッコは総合9位に転落。一方、過去ジロを2回制したサヴォルデッリが総合8位、シモーニが総合13位、ブエルタを2回制したメンショフが総合12位、とこちらもあがってきた感じ。
マウリツォ・ブルセギン公式ページ
というわけで、好不調の明暗が分かれた個人タイムトライアルでした。
明日はまたアップダウンの多いコースなので、どんなレースになるのか、楽しみです♪
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