自転車な話/2008-06-18
＜ツール・ド・スイス＞第5ステージ、シュレック兄、落ちる！フォーテン兄、勝利！ †
ツール・ド・スイス公式ページ
ツール・ド・スイス第5ステージは、ドマット・エムスからカスラーノまでの190km。昨日までの平坦と変わって、今日は山岳コース、そして、最後の20kmでドラマが…（汗）
序盤から11人の選手が逃げていたのだが、この最後の2級山岳カデマリオまでに全員吸収。そして残り20kmでフランク・シュレック（CSC）がアタック。これを追走したのがフォーテン（ゲロルシュタイナー）。カデマリオの下りでフォーテンがフランク・シュレックに追いつき、この2人で逃げる展開に。奇しくも同じチームに弟のいる2人だ。特にフランク・シュレックは弟のアンディとともにこのレースに出ている。
下りで後方のメイン集団からはモレーノ（ケースデパーニュ）らもアタックをかけようとするが、追い上げることが出来ず、先頭2人の逃げが決まった感じのまま、2人はゴールへの下りを下っていく。2人とメイン集団との差は縮まらない。このまま行けばシュレック、総合リーダーまで16秒差。ジャンプアップも可能なタイム差だ。そして残り3km。思わぬ事態が起きてしまった。
下りの右カーブ。シュレックが先頭、そしてフォーテンが後ろから回って行く。前を走るシュレックがどんどんガードレールに向かってふくらんでいく。右足を外してバランスを取ろうとするシュレック、しかし、止まれない。そのままガードレールに激突して外に。谷に向かって真っ逆さまに落ちてしまった！
幸い自力であがってきて再び走り出せたのでそんなに大きなトラブルはなかったと思うのだけど、落ちてしまったショックは大きかっただろうなあ。そして総合争いからはこれで大きく脱落してしまった。
ついでだが、シュレックを助けにいったチームカーにクレーデン（アスタナ）がひっかかってしまった。大きなトラブルこそなかったものの、クレーデンまでも遅れてしまった。
さて残ったフォーテン、しかし、一生懸命走る。シュレックの落車でメイン集団のスピードが落ちたこともあって、そのまま一人でゴールに向かう。後ろは大きく離れてしまった。最後は両手を挙げてゴール。フォーテン、去年のロマンディからの勝利、ということで、久々の勝利を飾った。2位はメイン集団から最後に抜け出したイワノフ（アスタナ）が50秒差でゴール。3位はメイン集団の先頭をマーカス・ツベルク（ゲロルシュタイナー）が取った。あ、マーカス・ツベルクは兄弟の弟さんの方ですね〜
マーカス・フォーテン公式ページ
総合成績は、上位の選手に少し変動が。総合リーダーのアントン（エウスカルテル）、6秒差で総合2位のキルシェン（ハイロード）は変わらないが、総合3位にいたクネゴが今日のステージで脱落。やはりクネゴは調整中心か。で、その代わりにザウグ（ゲロルシュタイナー）が18秒差で総合3位にあがってきた。総合ポイント賞のフレイレ（ラボバンク）、総合山岳賞のロースリー（ランプレ）は変わりなし。
それにしても、今日のレースは、やはりシュレックの谷底転落コースアウトが一番ショッキングに印象的でした。幸い大きな怪我もなかったようでよかった。落ち方に寄ってはえらいことになってたかもしれないわけで、ほんと奇跡的に無事でした。
ゴールするときに、恋人からもらったというペンダントにキスしてゴールしたのが印象的でした。
しかし、今日はなにかと兄弟で活躍する選手が目立ちました。落ちたとは言え、途中逃げていたシュレック、ステージ優勝したフォーテン、ステージ3位のルベルク、そして前半で逃げていたイグリンスキー（アスタナ）も兄弟で活躍していますよねえ。
明日のレースは前半超級、そして後半は1級の山頂ゴールというコース。またまた総合争いがおもしろくなりそうなステージ。楽しみです♪
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