自転車な話/2008-07-19

Last-modified: 2008-07-20 (日) 01:31:09 (5749d)

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＜ツール・ド・フランス＞第14ステージ、フレイレ、ディーニュ・レ・バンのスプリントを制す †

ツール・ド・フランス公式ページ

ツール・ド・フランス第14ステージはニームからディーニュ・レ・バンまでの194.5km。
海岸線を通るとマルセイユとかトゥーロンあたりの地中海ぞいの街なのだが、今年のツール・ド・フランスは南仏の内陸部、いわゆるプロヴァンス地方と呼ばれるあたりをアルプスに向かって通っていく。風景がなかなか美しい。今日も好転の下、美しい緑、そして向こうには垂直に切り立つ断崖の山、その上には建物が建ってる。どうやって建てたの～？
今日のコース、スタートのニームからディーニュ・レ・バンにかけてだらだらと徐々に登っていき、そして残り66kmにあるマネ峠と残り9.5kmのロルメ峠が4級の山岳となっている。特に後者はゴール手前と言うことで、誰か大逃げでもしてない限り、ここが今日の勝負の大きなポイントになりそうな雰囲気だったのだけど…

レースは序盤に出来た21人の逃げが一旦つぶされた後、40kmあたりでタンキンク（ラボバンク）、ボネ（クレディアグリコル）、グティエレス（ケースデパーニュ）、そしてカザル（フランセーズデジュ）の4人がアタック、逃げ集団を形成する。
4人の逃げ集団とメイン集団との間は最大で6分40秒ほども開くが、例によって徐々にメイン集団が追い上げて行き、その差はどんどん縮まっていく。
残り30kmを切ってその差が1分を切ったところで先頭集団からグティエレスがアタック。去年のスペインのTTチャンピオンでもあるグティエレスのアタックに、他の選手たちはついて行けず、ボネ、そしてタンキンクとカザル、という順番でメイン集団に吸収されてしまった。

グティエレスもかなりがんばって逃げるものの、さすがに集団の力には及ばない。残り10kmの手前でメイン集団がすぐ後ろに。そしてその集団からアタックしたヴォクレール（ブイグテレコム）に追いつかれてグティエレスの逃げは終わった。
このヴォクレールのアタックをきっかけに集団はスピードアップ。この加速で一昨日、昨日のヒーロー、カヴェンディッシュ（コロンビア）らスプリンターを中心に遅れる選手が出始めた。アタックと牽制を繰り返しながら先頭集団、4級山岳ロルメ峠を通過、下りに入る。
残り6km、昨日も逃げていたシャバネル（コフィディス）、アタック。下りをひたすら逃げる。うまい加速で一旦メイン集団から少し離れる。チャンスか？しかし、後ろの集団も必死だ。コロンビア、ミルラムなどが集団をひいて追走、残り2kmで今日もシャバネル、集団に捕まって、いよいよゴールスプリントの様相。メイン集団にはフレイレ（ラボバンク）、ツァベル（ミルラム）と言ったスプリンターたちが残っているようだ。

バルベルデらもスプリントをかけるが決まらず、残り1km。集団先頭にはミルラムのトレインだ。トレインの最後尾にツァベル、デヨンフ（クイックステップ）、フレイレ、ピノー（ブイグテレコム）、ディーン（バルロワールド）らがいる。
最後の発射台からツァベルが加速。その左、集団中央からモンフォールだろうか、コフィディスの選手が飛び出す。さらにその左からすばらしい加速でルカトル（アグリチュベル）かフェイーリュ（アグリチュベル）？飛び出す。一気に右に出て逃げをはかる。
しかし、その左からシューマッハ（ゲロルシュタイナー）が回り込んで加速。そのシューマッハをさらに左に回り込むようにしてツァベルが先頭に出た。ツァベル、そのままゴールへと向かう。
しかし、そのツァベルの左からさらに回り込んでフレイレ、一気にツァベルを追い抜く。さらにその左をデュケ（コフィディス）、前に出ようとしたが、デュケが前に出るにはすでにゴールラインが近すぎた。そのままフレイレ、舌を出しつつ両手を挙げてゴール。今年のツールでは初めてのステージ優勝を過ぜった。2位にデュケ、3位にはツァベル。

オスカル・フレイレ公式ページ

集団ゴールと言うことで総合上位の成績は前日と変わらず、総合リーダーはエヴァンス（サイレンス・ロット）、総合2位には1秒遅れでF.シュレック（CSCサクソバンク）、そして総合3位には38秒遅れでヴァンデヴェルデ（ガーミン・チポレ）。
総合ポイント賞はフレイレ（ラボバンク）が今日のステージ優勝で2位カヴェンディッシュとの差を広げた。総合山岳賞のラング（ゲロルシュタイナー）、総合新人賞のニバリ（リクイガス）も変わりなし。

それにしても、シャバネルがよ～逃げますねえ。残念ながらいずれも残りわずかで捕まって成績には結びつかないのだけど、よく頑張ってます。
で、いよいよ明日はアルプス最初のステージ。超級山岳のアニェル峠を越えて、プラート・ネヴォーゾへの1級山岳の山頂ゴール。休養日前のレースなので、総合成績がまたまた大きく動くのは必至！
果たして山頂ゴールを制するのは誰か、そしてマイヨジョーヌの行方は？楽しみです♪

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