Tour de France 2004
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サイクルスタイル
101年目のツールは今年はベルギーのリエージュで行われるプロローグで幕を開ける。
序盤はベルギー、ルクセンブルグを走るが、石畳の区間もあるので選手たちは気を抜けないだろう。
第4ステージのチームタイムトライアルを終わるとフランス北部をノルマンディ半島まで言った後リモージュまで飛行機で移動。そこからは中央山塊からピレネー、そして4日連続の山岳コースが設定されているアルプスへ。中でも山岳2日目のラルプデュエズへの個人タイムトライアルは文字通り今年のツールの山場となるだろう。
この厳しいアルプスを終えて、第19ステージの個人タイムトライアルの時点でどうなっているか。昨年のような接戦になっていれば、この個人タイムトライアルが最後の勝負となる。
そして、生き残った選手たちだけが最後のパリ・シャンゼリゼの周回コースを走ることが出来る。
昨日のステージ…Stage6
今日のステージ…Stage7
2004/07/09
第6ステージ | ボンヌヴァル〜アンジェ | 196km
|
勝手に予想〜
コースプロファイル
第5ステージに続いて第6ステージも悪天候の中のレースになりそうだ。第5ステージ同様逃げが出てくると思われるが、果たしてスプリンターを擁するチームが許すかどうか。後半は平坦なので、追いつけばゴールスプリントが期待できる。
レース
やはり序盤からアタックの応酬がかかり、その中で26km付近で起きた落車に乗じて６人の逃げが決まる。フレチャ（ファッサボルトロ）、ダクルズ（エフデジュ）、アングールヴァン（コフィディス）、ロッツ（ラボバンク）、アルヴェセン（ＣＳＣ）、ベルトリーニ（アレッシオビアンキ）の６人。
一時は大集団との差が4分20秒ほどに広がる。天気もよくなって沿道にはたくさんの観客。久しぶりに落ち着いたツールとなってきた。
徐々に大集団が追いついてきて168km地点の第３スプリントの手前で差が1分30秒ほどに。残り距離（28km）を考えると…、と思った瞬間、アングルーヴァンがアタック。それにフレチャ、ダクルズ、ロッツが追いつく。疲れていたアルヴェセン、ベルトリーニが４人から遅れ大集団に飲み込まれてしまうが、飛び出した４人は逆に加速して大集団を引き離す。
ゴールスプリントに持ち込みたいチームが大集団の先頭に出て追い上げるがなかなか追いつかない。それでも残り6kmで差が15秒、となったところでさらにフレチャがアタック。他の３人はついて行けない。
昨年もステージ優勝を遂げたフレチャ、ペースが全然落ちない。ゴールまでの距離がどんどん近づいていく。しかし大集団も徐々に近づいてくる。まさにどきどきのラスト3km、2km、そして残り1kmのバルーンを潜ったところで大集団に追いつかれて、いよいよゴールスプリント、と思われた時、集団前方で次々と大落車。やはり今年のツールは普通には終わってくれない。この集団落車でハーシェルバッヒャー（ゲロルシュタイナー）が起きあがれない。最後はなんとかゴールしたようだが。マイヨヴェールのマキュワン（ロット・ドモ）も巻き込まれてしまった。
それでも前方では最後のスプリントに。最後はボーネン（クイックステップ）が必死の形相でゴールに迫り、両手をあげてゴール。うれしい初優勝。
２位には昨日優勝したオグレディ（コフィディス）が入り、ポイントでマキュワンを上回ってマイヨヴェールを獲得した。
| ステージ順位 |
| 順位 | No. | 名前 | 国籍 | チーム | タイム |
| 1 | 103 | T.ボーネン | ベルギー | クイックステップ | 4:33:41 |
| 2 | 91 | S.オグレディ | オーストラリア | コフィディス | +0:00 |
| 3 | 19 | E.ツァベル | ドイツ | Ｔ−モバイル | +0:00 |
| 4 | 83 | D.ホンド | ドイツ | ゲロルシュタイナー | +0:00 |
| 5 | 163 | B.クック | オーストラリア | エフデジュ | +0:00 |
| 個人総合成績 |
| 順位 | No. | 名前 | 国籍 | チーム | タイム |
| 1 | 129 | T.ヴォエックラー | フランス | ブリオッシュ・ラ・ブーランジェール | 24:37:30 |
| 2 | 91 | S.オグレディ | オーストラリア | コフィディス | +3:01 |
| 3 | 162 | S.カザル | フランス | エフデジュ | +4:06 |
| 4 | 131 | M.バックステッド | スウェーデン | アレッシオビアンキ | +6:06 |
| 5 | 66 | J.ピール | デンマーク | ＣＳＣ | +6:58 |
| 総合ポイント賞 |
| 順位 | No. | 名前 | 国籍 | チーム | ポイント |
| 1 | 91 | S.オグレディ | オーストラリア | コフィディス | 115 |
| 2 | 181 | R.マキュワン | オーストラリア | ロットドモ | 113 |
| 3 | 83 | D.ホンド | ドイツ | ゲロルシュタイナー | 111 |
| 総合山岳賞 |
| 順位 | No. | 名前 | 国籍 | チーム | ポイント |
| 1 | 12 | P.ベッティーニ | イタリア | クイックステップ | 19 |
| 2 | 98 | J.トムバック | エストニア | コフィディス | 14 |
| 3 | 69 | J.フォイクト | ドイツ | ＣＳＣ | 9 |
2004/07/10
第7ステージ | シャトーブリアン〜サン・ブリュー | 204.5km
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勝手に予想〜
コースプロファイル
フランス北西部に向かう第７ステージはやはりアップダウンが多い。やはり昨日同様逃げの集団と追走する大集団の争いになるのか？
昨日落車にあった選手たちは大丈夫なのだろうか？
レース
やはり昨日の落車の影響でハーシェルバッヒャー（ゲロルシュタイナー）がリタイア。またロット・ドモのブラントが血液検査で陽性が出たと言うことで出走できなかった。
レースは序盤から何度もアタックがかかってつぶされる、の連続となったが、52.5km地点にある第１スプリントポイントの先でアタックしたデッカー（ラボバンク）とマリシャル（ロット・ドモ）のアタックが決まり、この２人と大集団という形でブルターニュ半島を北上していく。この逃げは最大8分30秒ほどに広がったが、スプリンターを擁するチームが追走を始め、差が徐々に詰まっていく。例年だとこのまま２人を吸収して最後はゴールスプリントかになるのだが、今年は違った。２人と集団の差が4分を切って集団が北の海岸に出るあたりで雨と激しい横風。これを利用してＣＳＣがペースをあげる。集団の後方はたまらず２つに分かれてしまった。
このスピードアップでデッカーらはあっという間に集団に吸収され、これで落ち着くかと思ったが、残り25km付近で今度はピール（ＣＳＣ）とペトロフ（サエコ）がアタック。これにガルシアアコスタ（イジェスバレアルス）とカンチェラーラ（ファッサボルトロ）が追いつき強力な逃げを形成する。大集団は今日スプリントに持ち込みたいＴ−モバイルやゲロルシュタイナーが追走。後ろから遅れた集団とともに残り8.5kmで捕まえる。
これでゴールスプリントかと思いきや、ゴール前の結構な登りで集団前方でアタックの応酬、その中からマンセボー（イジェスバレアルス）、フローレス（エウスカルテル）、ポッツァート（ファッサボルトロ）、ベッティーニ（クイックステップ）、ブロシャール（ＡＧ２Ｒ）、スカルポーニ（ドミナヴァカンツェ）、そしてイノー（クレディアグリコル）の７人のアタックが決まってしまった。そしてゴール前1kmでフローレスがアタック。しかしマンセボーとポッツァートが着いてきてしまい、この３人でゴールスプリント。３人の中で一番スプリント力のあるポッツァートが難なく前に出て、カタカナで恋人の名前の書いている腕を上げてゴール、ステージ優勝を飾った。
表彰式も終わりに近づいた頃、途中長距離を逃げたデッカーがゴールに入ってきた。今日は最下位。しかし、途中の逃げをたたえる観客の拍手が印象的だった…
| ステージ順位 |
| 順位 | No. | 名前 | 国籍 | チーム | タイム |
| 1 | 47 | F.ポッツァート | イタリア | ファッサボルトロ | 4:31:34 |
| 2 | 35 | I.フローレス | スペイン | エウスカルテル | +0:00 |
| 3 | 71 | F.マンセボー | スペイン | イジェスバレアルス | +0:00 |
| 4 | 141 | L.ブロシャール | フランス | ＡＧ２Ｒ | +0:10 |
| 5 | 56 | S.イノー | フランス | クレディアグリコル | +0:10 |
| 個人総合成績 |
| 順位 | No. | 名前 | 国籍 | チーム | タイム |
| 1 | 129 | T.ヴォエックラー | フランス | ブリオッシュ・ラ・ブーランジェール | 29:09:14 |
| 2 | 91 | S.オグレディ | オーストラリア | コフィディス | +3:01 |
| 3 | 162 | S.カザル | フランス | エフデジュ | +4:06 |
| 4 | 131 | M.バックステッド | スウェーデン | アレッシオビアンキ | +6:06 |
| 5 | 66 | J.ピール | デンマーク | ＣＳＣ | +6:58 |
| 総合ポイント賞 |
| 順位 | No. | 名前 | 国籍 | チーム | ポイント |
| 1 | 91 | S.オグレディ | オーストラリア | コフィディス | 131 |
| 2 | 181 | R.マキュワン | オーストラリア | ロットドモ | 130 |
| 3 | 83 | D.ホンド | ドイツ | ゲロルシュタイナー | 123 |
| 総合山岳賞 |
| 順位 | No. | 名前 | 国籍 | チーム | ポイント |
| 1 | 12 | P.ベッティーニ | イタリア | クイックステップ | 20 |
| 2 | 98 | J.トムバック | エストニア | コフィディス | 14 |
| 3 | 69 | J.フォイクト | ドイツ | ＣＳＣ | 9 |
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