自転車な話/2008-05-22

Last-modified: 2008-05-23 (金) 01:48:02 (5818d)

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＜ジロ・デ・イタリア＞第12ステージ、ベンナーティ、超微差の勝利で3勝目！ †

ジロ・デ・イタリア公式ページ

ジロ・デ・イタリア第12ステージは、フォルリからカルピまでの172Km。途中、ボローニャの近郊を通り、モデナを通過する。近くにはフェラーリの工場も。そういや、去年はフェラーリのテストコースがゴール地点、なんてこともありましたっけ。

レースはスタート直後の0km地点からガルパルソーロ（エウスカルテル）の単独の逃げが決まる。単独の逃げと言うことで前半は集団も逃げを容認、最大で14分もの差が開くが、ここから集団が追い上げる。
終盤に入ると雨も降り始める。特に集団のあたりはずっと雨がつきまとうといういやな感じ。そんな中、ガルパルソーロと集団の間の差は確実に縮まっていく。ガルパルソーロもがんばるが残り10kmを通過したところで集団に追いつかれてしまった。しかし、まあ、162kmも逃げたわけだからすごいですね。

集団がガルパルソーロに追いつく直前、集団で落車、ロレンツェット（ランプレ）、ニーバリ（リクイガス）らが巻き込まれる。一番落車の被害がひどかったのがロレンツェット。ジャージがぼろぼろだ。それでもなんとか自転車に乗って、再度走り出し、最終的にはゴールしたようだ。
おそらくその落車に、ツァベル（ミルラム）も巻き込まれてしまっていたようだ。なんとかヴェーロ（ミルラム）のアシストを受けながら前にあがろうとするが、なかなか追い上げられない…

残り5km。ハイロードがトレインを完成。その左からゲロルシュタイナーのトレインがあがってきて先頭を争う。
ハイロード、アシストがカヴェンディッシュ（ハイロード）をひいてそのまま残り1kmに。残り1kmを切ったツァベルがあがって来れないのを見て取ったオンガラート（ミルラム）、自らの勝利のために加速。しかし、このアタックにはマキュワン（サイレンス・ロット）が追走、オンガラートあきらめる。ここでマキュワンがスピードを緩めたところでベンナーティ（リクイガス）が出てきた。ゆるやかな右カーブでカーブでベンナーティ先行、マキュワン少し遅れた。
そのままベンナーティ先頭でゴール前に。しかし、その左からカヴェンディッシュ、すごい勢いであがってきた。ベンナーティに並びかける。マキュワンは後ろから2人をおいあげようとするが、ちょうど2人の間が詰まってしまって追い上げられない。結局、あきらめてしまった。
ゴールラインでベンナーティとカヴェンディッシュ、自転車を投げる。並んでゴールライン通過。写真判定のゴールのカメラでもよくわからないほどの接戦。しかし、ゴールラインをわずかに前に出ていたのはベンナーティ。おそらく数センチか、ひょっとしたらミリ差の勝利だ。そして今年のジロ3勝目。惜しくもカヴェンディッシュはステージ2位。そして、今日も勝てないマキュワンはステージ3位。

ダニエーレ・ベンナーティ公式ページ

総合成績は総合上位がみんな遅れた集団でゴール、ただ、落車があったのかほとんどの選手は同タイム扱いとなったようだ。ということでタイム差はつかなかった。総合リーダーは今日もヴィスコンティ。今日も無事守りきった。明日まではなんとか守れるか。総合2位には5分50秒差でボシージョ、そして総合3位は6分59秒差のコンタドール。
総合新人賞もヴィスコンティのまま、そして総合ポイント賞はベンナーティ、総合山岳賞はセッラ、と、こちらも変わりなし。

それにしても、残り10kmまで逃げたガルパルソーロ、がんばったのですけどね。
やはり最後は今年のジロの2大スプリンター、ベンナーティとカヴェンディッシュが超微差の争いでおもしろかったです。ただ、マキュワンやツァベルがなかなか出てこないなあ…
明日も平坦ステージ、そして今年最後と言ってもいい完全平坦ステージなので、今日に続いてスプリンターの争いに期待したいものです♪

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