自転車な話/2008-07-05

Last-modified: 2008-07-06 (日) 01:36:47 (5775d)

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＜ツール・ド・フランス＞第1ステージ、バルベルデいきなりマイヨジョーヌ！ †

ツール・ド・フランス公式ページ

今年もいよいよ今日からツール・ド・フランス。待ってました（笑）
今年はブルターニュ地方のブレストをスタートして、フランスを反時計回りに回っていつものようにパリのシャンゼリゼでゴールとなる21ステージ3559.5km。途中ピレネーでは2ステージ、そしてアルプスでは3ステージの山岳コースがあり、計3ステージの山頂ゴールがある。
チーム名が変わったチームも多く、最初ちょっと戸惑いました。ええっと、
・CSC→CSCサクソバンク
・ハイロード→コロンビア
・スリップストリーム→ガーミン
てな感じで。しばらくは混乱しそうな感じ。

今日の第1ステージはブレストからプリュムレックまでの195km。ブルターニュ地方のアップダウンの多い地形、強い風（今日はおおかた追い風だったようだが…）、そして私にとっては美しい風景を見ながらのツールの観戦だ。すばらしい…
4級山岳が４つ。一つ一つの高低差はそれほどでもなさそうだけど、しかし、休みなくアップダウンが続くのがしんどそう…

レースは序盤でアタックした8人が逃げ集団を形成、それを追うメイン集団、という展開。
それにしても落車の多いレースでした。レース中盤にはデュクロラサール（コフィディス）が落車で腕をおそらく骨折してリタイア。終盤にも去年の山岳王ソレル（バルロワールド）が落車で遅れてしまうし、途中の落車で集団が分裂してしまい、遅れてしまった選手たちも…。横風のせいなのか、天候のせいなのか、ちょっと危ない感じではあった。
残り35kmとなったところで先頭8人の中からオジェ（コフィディス）がアタックしたのをきっかけにアタックの掛け合いが始まり、最終的にデラフエンテ（サウニエルデュバル）とジェグー（フランセーズデジュ）の逃げになるも、その2人も残り10kmを切って集団に捕まって集団ゴールの体制に。しかし、最後は結構な登り。どうなるのか、とハラハラしながら見ていた。

残り5kmを切って集団はコロンビアが支配、集団の後ろはカヴェンディッシュではなくキルシェンらしい。やはりスプリントにはなりそうにないのか。ゆるゆると下りきったあと、集団は登りに。勾配がきつそうだ。集団のスピードががくんと落ちる。その集団の右からアタックしたのはフェイーリュ（アグリチュベル）。一旦集団から離れるが、集団も追い上げてきた。
残り1kmになって今度はシューマッハ（ゲロルシュタイナー）がアタック。切れのいいアタックで一旦集団から離れるが、残り500mほどで失速。このシューマッハをさらに切れのいいアタックでキルシェン（コロンビア）、バッラン（ランプレ）が追い抜いて行く。キルシェンのアタックが強烈でバッラン、おいて行かれてしまった。このままキルシェン、行ってしまうのか？
このキルシェンをエヴァンス（サイレンス・ロット）が追い上げていく。
そのエヴァンスの横からものすごい勢いで加速した黒いジャージの選手、バルベルデ（ケースデパーニュ）だ。他の選手と明らかにスピードが違う。後ろからジルベール（フランセーズデジュ）が追い上げるが、ついて行けない。

バルベルデ、先頭のキルシェンにあっさり追いつき、あっさり追い抜いてしまった。なんちゅうスピード！そのままキルシェンを一気に引き離す。ゴール前で後ろを振り返って優勝を確信したバルベルデ、両手を力強く挙げてそのままゴールラインを通過。見事ツール・ド・フランスでの2勝目を飾った。ステージ2位には1秒遅れでまたも勝てないジルベール、そしてステージ3位には同じく1秒遅れでピノ－（ブイグテレコム）。

ツール・ド・フランス公式ページ：アレハンドロ・アルベルデプロファイル

総合成績は第1ステージということでステージ順位と一緒。総合リーダーはバルベルデ。知らなかったのだが、ツール・ド・フランスでマイヨジョーヌを着るのは初めてらしい。ただ、彼に取っては今のマイヨジョーヌより、パリでのマイヨジョーヌがほしいところではあるだろうが。総合2位は1秒遅れのジルベール。総合3位はやはり1秒遅れのピノ－。
総合ポイント賞は今日のゴールを制したバルベルデがやはり初めてのマイヨベール。総合山岳賞は逃げ集団で山岳ポイントを取り、最後は同ポイントのシュレーダー（ミルラム）とゴールでの順位を争ったヴォクレール（ブイグテレコム）がマイヨアポアルージュを獲得した。総合新人賞は今日のステージ5位だったリッコ（サウニエルデュバル）がジロに続いてゲットした。
今日のランタンルージュ（最下位走者）はクチンスキー（リクイガス）。オジェ、ヴァンセヴェナント（サイレンス・ロット）、バックステッド（ガーミン）とともに4分56秒遅れでゴール。ポッツァートのアシストで遅れたのか、それとも落車に巻き込まれたのか…

それにしても、バルベルデ、すごすぎでした。まさに今、絶好調なのかもしれません。
ただ、ツール・ド・フランスは3週間のレース。この好調を彼がどれくらい維持し続けられるのかがバルベルデの総合優勝への課題となるでしょう。ライバルたちの中にはバルベルデから数秒遅れの集団の中で息を潜めていた選手も多いはず。しばらくはまだ様子うかがいなのかもしれません。
第2ステージは今日同様ブルターニュ地方のオーレからサン・ブリューまでの165km。相変わらず起伏の多い地形、そして風向きが今日と同じだったら、選手たちはずっと横風を受け続けるはず。そして最後は今日ほどではないものの、やはり少し登ってゴール。果たして誰がステージ優勝するのか、そしてマイヨジョーヌの行方は…。楽しみです♪

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