自転車な話/2008-07-12
＜ツール・ド・フランス＞第8ステージ、雨のスプリントはカヴェンディッシュ、2勝目 †
ツール・ド・フランス公式ページ
出張で2ステージ見損なってしまいました〜（汗）
昨日は帰ってきたら、最後の山岳にさしかかるところでした。デラフエンテ（サウニエルデュバル）の山岳にかける意地もすごかったけど、なんと言ってもサンチェス（ケースデパーニュ）、すばらしい下りで見事ステージ優勝でしたねえ。
今日の第8ステージはフィジャックからトゥールーズまでの174km。フランスも中央山塊を越えて南部にやってきた。天気は雨で路面も濡れ、カメラから見る景色も水滴が着きがちではあるのだけど、やはり美しい緑とその間の街道、そしてところどころにある美しい街。今から800年前とかそんな時代に建てられたり修復されたという教会、スペインやイタリアを思わせる城郭都市、そして、ゴールのトゥールーズの街はオレンジの屋根が並び、その中心にはサン・テティエンヌ教会など美しい教会が建ち並んでいる。う〜、まさにフランス観光気分。しかも普通の観光では見られない空撮の映像がとてもきれいだったりして。
関係ないのだけど、レースの放送中にサッシャ氏が「チーム・コロンビアはこないだまでチーム・ハイロードだったので、UCIのコードも"THR"になっている」という意味の事を行っていたが、少なくともツールの放送ではチーム・コロンビアのコードは"COL"になっていた。なんかコロンビアの国と紛らわしいけど。
同様にガーミン・チポレも"GAR"に変わっている。CSCサクソバンクは"CSC"のままのようですが。
あれ、でも公式ページの方ではチーム一覧は新しいのに変わっているけど、トップのライブでの表記はまだ"THR"と書かれているなあ…
しばらく混乱は続くのか？
レースの方は、第2山岳ポイントで抜け出したルフェーブル（ブイグテレコム）に、チュルーカ（エウスカルテル）、ピノー（ブイグテレコム）、リブロン（アグリチュベル）が追いつき、4人の先頭集団となる。4人は一時は5分30秒以上も差を開くが、その後徐々にメイン集団も加速。なにしろ今年のツールはスプリンターの活躍する場がすくなく、今日はそのスプリンターが狙える数少ないステージなのだ。
終盤にある山岳ポイントのつかない２つの丘で、メイン集団がコロンビア、リクイガスの引きですぐ背後に迫る。ここでピノ−とチュルーカがアタック、残されたルフェーブルとリブロンはほどなく集団に捕まる。そして最後まで逃げていたピノ−とチュルーカも残り4kmを切って抵抗のかいもなく集団につかまり、レースはいよいよ集団スプリントに。
そのままゴール前へ。メイン集団の先頭はクイックステップがトレインを作っている。アシストの後ろにはステーグマンス（クイックステップ）、さらにカスペール（アグリチュベル）、フレイレ（ラボバンク）、フェルスター（ゲロルシュタイナー）、ツァベル（ミルラム）と並び、その右にカヴェンディッシュ（コロンビア）とチオレック（コロンビア）。
クイックステップの最後のアシストがステーグマンスを発射、いよいよスプリントに。しかし、ステーグマンス、スピードがあがらない。左からカスペール、フレイレ、右からカヴェンディッシュ、チオレックに抜かされ、右手でハンドルをたたいて悔しがるも、さらにフェルスターとツァベルに抜かれてしまうだけだった…
カスペール、いい出足で先頭に飛び出す。しかし、今、最速の男、カヴェンディッシュがカスペールの右から一気に追い抜いた。こうなると誰も彼を止められない。カスペールを追い抜いてあがってきたチームメイトのチオレックにも差をつけて、最後は両手を広げて1本ずつ指を立ててそのままゴール。カヴェンディッシュ、今年のツールのステージ優勝は2勝目。すごい。
2位はチオレック、3位にはカスペール。
マーク・カヴェンディッシュ公式ページ
集団ゴールと言うことで総合上位の成績は前日と変わらず、総合リーダーはキルシェン（コロンビア）、総合2位には6秒遅れでエヴァンス（サイレンス・ロット）、そして総合3位には16秒遅れでシューマッハ（ゲロルシュタイナー）。
総合山岳賞のデラフエンテ（サウニエルデュバル）、総合新人賞のロヴクヴィスト（コロンビア）も前日と変わらなかったが、総合ポイント賞は今日のステージ4位のフレイレが今日のゴールポイントでキルシェンと同ポイントで並び、規定によってフレイレがマイヨベールをゲットした。
しかし、本当なら「合間のステージ」のはずなのに、そして今日なんか比較的例年あるような逃げのステージのはずなのに、おもしろいステージでした。集団がちゃんと追っているにも関わらず、今年は「何が起こるかわからない」感が強いですね。第3ステージの逃げ切りみたいなこともあるし。
そして、明日からはツールはいよいよピレネーに。明日は山頂ゴールではないものの、ペイルスールド峠とアスパン峠という2つの1級山岳ステージを登って下ってゴール、ということで、おそらく総合上位の順位に変動があることは必至。
キルシェンがマイヨジョーヌを守れるのか、それとも他の人が彼からマイヨジョーヌを奪うのか、楽しみです♪
コメントはありません。 コメント/自転車な話/2008-07-12?
