自転車な話/2008-05-25
＜ジロ・デ・イタリア＞第15ステージ、セッラ、ドロミテの山頂ゴール2連勝！ †
ジロ・デ・イタリア公式ページ
ジロ・デ・イタリア第15ステージはアラッパからパッソ・フェダイアまでの153Km。今日もドロミテ、今日も超級山頂ゴール。大変です。
途中に通る峠は６つ。うち４つが2000m以上の高度。そして、最後の登りはジロ名物とも言うべきマルモラーダ。最大斜度18%の勾配が待ち構えている。待ち構えられてる選手たちは大変だわ。
終盤は雨も降ってるし、回りの山にはまだまだ雪が残っている。というか、少し山の上の方ではスキーをやってる映像も。
そんなレース、すばらしかったのがやはりセッラ（CSFグループナヴィガーレ）でした。
序盤からの9人の逃げに乗り、４つ目の山岳ギアウ峠ではセッラとチームメイトのバリアーニ、ロドリゲス（ケースデパーニュ）の3人に。セッラは昨日同様途中の山岳ポイントを次々とゲットしていよいよ最後のマルモラーダ。ここでバリアーニとロドリゲスを突き放すアタックで単独の逃げに。まるで昨日の録画を見ているよう。
走っている姿も、ほんと昨日の続きをみているような力強いペダリング。昨日あれだけ大逃げして勝ったとは思えません。この小さな身体にどんな力が込められているのやら。
メイン集団は途中、どんどん選手をふるい落としつつ、先頭のセッラから2〜3分差でマルモラーダに。途中までひいていたアシストたちが下がって、いよいよ勝負の口火が切られた。
まずアタックをかけたのはペッリゾッティ（リクイガス）。しかし、その後、リッコ（サウニエルデュバル）が何度もアタック、ついに他の選手を引き離すことに成功。ついてこられたのは総合争いでは遅れているポッツォヴィーヴォ（CSFグループナヴィガーレ）のみ。ポッツォヴィーヴォは先に行ってしまう。
一旦リッコから離れてしまった他の総合争いの選手たちだが、ディルーカ（LPRブレイクス）、コンタドール（アスタナ）、シモーニ（セッラメンティPVC）、メンショフ（ラボバンク）の4人が追走。他の選手は遅れていってしまった。
さらにコンタドールがこの集団からアタック、リッコを追う。一方、メンショフはコンタドール、そしてシモーニ、ディルーカからも遅れてしまった。さらにリッコを追ったコンタドールもシモーニ、ディルーカに追い抜かされてしまう。
セッラは残り距離が少なくなってもペースが衰えない。後ろの集団との差も縮まっていかない。一番厳しい18%の坂も問題なくこなしてゴール前に。最後のカーブでステージ優勝を確信して後ろのチームカーに右手を挙げて合図、婚約者の指輪に、マリアヴェルデにキスして両手を挙げてゴール。昨日に続いてドロミテの山頂ゴールを2連勝。すごい！
しばらくしてメイン集団から抜け出したポッツォヴィーヴォが2分5秒遅れのステージ2位でゴール。CSFグループナヴィガーレがジロでワンツーだわ。すごいすごい！
CSF Group-Navigare:Emanuele SELLAプロフィール
その後ろは総合争いの選手たち。まずリッコがポッツォヴィーヴォのすぐ後、2分11秒遅れのステージ3位でゴールした。
この後はディルーカが2分20秒遅れ、シモーニとコンタドールが2分27秒遅れ、メンショフは2分34秒遅れでゴールとなった。この後、マリアローザのボシージョ（LPRブレイクス）は15分ほど、と大きく遅れてゴールしたため、総合順位が入れ替わった。
総合リーダーはついにコンタドール。昨年のパリでのマイヨジョーヌに続いて、ついにマリアローザにも袖を通した。総合2位には33秒遅れでリッコ。今日はコンタドールを突き放すことはできなかった。そして総合3位には55秒遅れで去年のジロの覇者ディルーカ。
上位3人が15ステージを終えた時点で1分差以内にひしめいている。
それにしても、今日もセッラの一人逃げと激しい総合争い、とてもおもしろかったです。
しかし、総合争いはまだまだわかりませんね。ちなみに4位ブルセギン（1分18秒差）、5位メンショフ（1分20秒差）、6位シモーニ（1分26秒差）、ここまでが1分30秒以内。とまだまだ僅差です。
そして明日のステージはプラン・デ・コロネスへの山岳個人タイムトライアル。確か去年は普通のレースだったのだけど、雪が降って最後の部分がカットになったのだけど、その残り5kmの未舗装区間、特に最大斜度24%の坂って、いったいどんな場所やねん。
そんな坂道の個人タイムトライアル。またまた総合が動くのか、総合上位が僅差なのでなにが起こるかわかりません♪
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