自転車な話/2008-07-08
＜ツール・ド・フランス＞第4ステージ、爆速シューマッハ、マイヨジョーヌを奪取！ †
ツール・ド・フランス公式ページ
今日の第4ステージはショレでの29kmの個人タイムトライアル。いよいよここで各選手個々の力が試される。特に通常のタイムトライアルより比較的短い距離なので、いつもと違う選手が活躍しそうな感じは最初からあった。
前半は雨もぱらついていたのだけど、後半は徐々に天気もよくなってきて晴れ間も見えていた。ということは後から出走した選手の方が有利だった？
今日いい感じだったのはまずメンショフ（ラボバンク）。それまでの暫定トップだったフォイクト（CSCサクソバンク）のタイム36分19秒を1秒上回る36分18秒でゴール。暫定リーダーに躍り出る。だが、この後出走したタイムトライアル世界チャンピオンのカンチェラーラ（CSCサクソバンク）が中間計時ではフォイクトに遅れていたものの、最後スピードが上がってメンショフのタイムをさらに1秒上回る36分18秒でゴール。メンショフから暫定リーダーを奪い、ひょっとしたらこのままカンチェラーラが優勝？みたいな雰囲気もあった。
しかし、コース上ではその世界チャンピオンのタイムを上回る走りを見せる選手が現れた。シューマッハ（ゲロルシュタイナー）だ。彼は思いギヤを踏んで、向かい風の上り坂をギシギシ登っていく。最初のチェックポイントでカンチェラーラを17秒、2つめのチェックポイントではなんと30秒も上回ってしまった。もうびっくり。ありえへ〜ん、と思わず叫ぶ私。
最終的にはカンチェラーラを33秒上回る35分44秒でゴール。暫定リーダーを奪ってしまった。
この後、エヴァンス（サイレンス・ロット）、ミラー（ガーミン・チポレ）、キルシェン（コロンビア）といった選手がいずれもいいタイムでゴールするが、シューマッハのタイムに追いつけない。
一方、総合優勝を狙うバルベルデ（ケースデパーニュ）はいきなりブレーキ。第2チェックポイントではシューマッハから1分以上遅れてしまった。結局1分34秒遅れの23位でゴール。総合順位も大きく落としてしまうことになる。
バルベルデの後は、昨日逃げきったうちの3人（昨日ステージ優勝のデュムランはその前にゴールしている）がコース上に残った。大きく遅れている。それもそのはず、いずれも昨日がんばった疲れで走れないのだろう。
最後、総合リーダーのフェイーリュ（アグリチュベル）はジャージはもちろんヘルメットもバーテープも真っ黄色にそろえてスタート。途中で遅れながらも沿道から大歓声を受けて一生懸命走る。自転車もポジションがあってない？
最後は総合順位の順番に、フリッシュコーン（ガーミン・チポレ）、ロンゴボルギーニ（バルロワールド）、そしてフェイーリュとゴール。フェイーリュは最後、感極まったのか、叫びながらゴールしていたのが印象的だった。
そしてこの時点で今日の全員の順位が確定。ステージ優勝はシューマッハ。シューマッハは2006年にジロでステージ優勝を飾っているが、ツールでは初勝利。2位は18秒遅れのキルシェン、3位はやはり18秒遅れながらミラーとなった。
ゲロルシュタイナー公式ページ：ステファン・シューマッハ プロフィール
総合リーダーは昨日のフェイーリュに変わり、こちらもシューマッハがマイヨジョーヌを獲得。ジロではマリアローザを着たこともあるのだけど、こちらも初めて。総合2位と3位にはこちらもともに12秒遅れでキルシェンとミラー。
総合優勝を狙う選手は他にエヴァンスが21秒遅れの4位、ニーバリが58秒遅れの9位、メンショフ1分12秒遅れの11位、クネゴは1分26秒遅れの16位、そしてバルベルデは1分27秒遅れの17位、A.シュレックは1分29秒遅れの18位となった。これからこの差がどうなっていくのか、早くも気になるところだ。
総合ポイント賞のキルシェン、総合山岳賞のヴォクレール（ブイグテレコム）は変わらず。総合新人賞は大きく遅れたフェイーリュに変わってロブクヴィスト（コロンビア）がマイヨブランを着る。
それにしてもシューマッハ、なにがなんだかわからないうちにすごかったです（笑）
まさかカンチェラーラを30秒以上も上回るなんて！でも、キルシェンもミラーもエヴァンスもすごかったです♪
逆にバルベルデ、調子が落ち始めでなければいいのですが。
それとフェイーリュですねえ。一夜限りのマイヨジョーヌ。今日のゴールを過ぎれば、着ていたのが夢だったようにマイヨジョーヌを脱いで、明日からはまた一アシストとして走る事になるのでしょう。なんかドラマですねえ〜。
明日は平地のコース。いい加減スプリンターたちの真剣勝負が見たいですね。楽しみです♪
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